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余呉湖から長浜、そして雷鳴

朝起きてグズグズしていたが、せっかくの夏休みだから、どこかへいかなくっちゃ、ってことで昼前にやっと出発。阪急の地下でほんのり上等な弁当を買って、とりあえずJRの米原行快速に乗り込む。どこで降りようか、車内の路線図を眺めて思案していたが、琵琶湖の北にある余呉が目につく。余呉湖っていったことあったっけ?まあ、行き先はどこでもいいんだけどね。 米原で近江塩津行きに乗り換え、14時40分ごろ余呉駅に到着。なにもない駅前から、いきなり田んぼが広がる。その向こうに見える余呉湖の湖畔まで歩き、湖の端にある村落を散策。どの家も立派な蔵があるが人の気配はあまりしない。物を売る店どころか、自動販売機すらない。

ときおりトンビが空に輪をかきながらピーヒョロと鳴く。あとは静寂の世界。ホントに眼前の湖の眺めのほかには、たいした見どころはな〜んにもないんだけれど、なぜかブラブラ歩いているだけで心地いい雰囲気なんよね。まあ、駅前の観光案内板に「神秘の湖」と書いてあったのが脳に効いていたのかも…。でも、はるばる訪れた甲斐はあったんじゃないか、とこの国の掃き溜めの住人は思った次第。









余呉湖で魂を沈着させたあとは、余呉発17時10分の列車で隣駅の長浜に向かう。どこかで晩飯を食ベなきゃ、と探していたら、駅からクルマで10分くらいのところに鮎や川魚を出す店があるというのでタクシーに乗り込む。10分といっても田舎の道は空いているし信号も少ないので、距離にしたら5、6kmはあっただろうか。湖東の穀倉地帯のまん中にポツンとその店はあった。 店は古ぼけた農家風の造りで、だだっ広い。ごちゃごちゃと散らかった感じが、田舎の親戚の家におジャマしている風情だ。家族連れ客の子供が座敷をドタドタ走り回ってうるさい。

まず、串に刺されてもまだ、しぶとくピクピク動いている鮎が運ばれてきた。この瀕死の鮎をテーブルの上にあるコンロで各自焼いて食べるのだが、さすがに新鮮だからか、ふんわり焼けて養殖でもなかなか旨い。あとは刺身や唐揚げや天ぷらや田楽や南蛮漬けや、とにかく鮎を何匹胃袋に収めたかわからないくらい、これでもか!と料理が出てくる。凝った料理はないが、値段も安いし(1人3000円ほど)窓からはのどかな田園風景が眺望できるし、おおらかな気持ちがあれば楽しめる店だと思う。

さて、きょうもここまでは順調だったが、思いもよらぬ展開が待っていた(毎度のことだが)。かなり満腹になったので腹ごなしに夕暮れの田園地帯を歩いて駅まで帰ろうと思い立ち店を出た。しばらく歩くと遠くでかすかに雷鳴が聞こえた、かと思う間もなく暗雲が立ち込めあたりは真っ暗に。やがて大粒の雨が降り出し閃光が走り雷鳴は鳴り止まない。

つれあいは、傘をさしてボチボチ歩いていこう、というが、田んぼのまん中で雷に打たれて死ぬのはゴメンやで、あんた、1年間に落雷で何人命を落としてるんか知ってるか?と意見する。幸いにも近くにあった民家の軒先を借りて雨宿りできたが、伊吹山の方を見やると黒い雲が断続的に流れて来てるやないの! で、もうこれはタクシーを呼ぶしかないやん!ってことになったが、自分たちのいる場所がわからない。まわりはほぼ田んぼで、目印になるようなモノはひとつもない…。 (以下略)

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